ゆらゆら ながれるように

毎日を楽しくすごくための心の整理

結婚と奨学金

私は4年生大学に通い、理系ということもあって年間の学費は高かった

 

どういう計算でそうなったかわからないが、120万の奨学金を借りた

 

働き出して毎月引き落としされる

私は頭が良くなかったので、無利子で借りることはできなかった

 

無理して返す必要はないかもしれないが、利子がある分、時期が来たら一括返済したいと思っていた

 

働き出して、3年目か4年目の時に完済した

 

結婚する時、父に相手の宗教や借金がないかなど聞かれた

奨学金を借りてるらしいが、相手は無利子だった

 

無利子はまとめて返すメリットがないと相手は考えていた

無理して返して、手持ちのお金がなくなる方が困ると言う意見だった

 

確かにそれは一理二理あるだろう

理屈の上では間違っていない

 

でも、感覚として私も父も奨学金がある、毎月の返済がある、という状況が嫌だった

借金という感覚を拭えなかったし、家計を共にしながら、相手の奨学金だけを返すのがなんだか不服だった

 

私に相手を説得することはできない

私はいつも言いくるめられるからだ

 

側から見たら、父がでしゃばり過ぎているように見えるかもしれない

父が相手本人や、相手の両親と顔合わせした際、何気なく、結婚するなら完済してほしいという気持ちを伝えた

 

私は相手から返済したと言う結果だけを聞いた

てっきり本人が返したのだと思っていた

どんなに不満があったかは知らないが、とりあえずことは終わった

 

 

結婚して数年後、家を建てることになった

家の立地などはまた別で詳しく書くとして

ハウスメーカーに行って、色々決まるたびに、その足で相手の実家に寄り、近況を報告すると言うことが多かった

相手はあれこれ親に話したいのだ

私は妊娠していて疲れているし、早く帰りたいのに

 

建物の中身が概ね決まった頃

義母が、決まってきてよかったねぇ、などの前置きの後、でも私らはお金の支援はしないからね、と言ってきた

あんた(息子)とか妹の奨学金も返してやってお金ないのに…とまで付け加えて

 

相手は自分の親に対して期待していたのか、それはわからない

私は別にお金を貰えるとか、援助してほしいなんて全く思ってなかった

だから、わざわざ支援しないという宣言がものすごく不快だった

 

私は奨学金は本人が返したと思っていた

だから、意味がわからず、なんでですか?と質問した

義両親からしたら愚問だっただろう

 

一気に頭に血が登ったのか、興奮気味に言った

「あなたのお父さんが奨学金を返してって結婚の時に言ったからでしょ?」

 

相手自身の貯金で支払ってなかったのだと、その時に知った

さらに私は何も気にせず愚問を続けた

「妹さんのを返したのは何でですか?」と

だって私には関係のない話まで、押し付けて言うのだから、単純に疑問だった

 

もはや義母の脳内は怒り浸透だっただろう

抑えきれない怒りが見えていた

「妹も結婚するのに、お兄ちゃんの返して、妹の返さないわけにはいかないでしょ」と言われた

 

申し訳ないけど、そんなこと私には関係ない

確かにお宅の息子の奨学金をどうにかしてほしいとは言った

妹のことまで口出ししていないし、親に対して立て替えて返せとは言ってない

本人のお金を残してやりたいからと親が払ってくれたのだろうが、当てつけを言うくらいなら息子本人に払わせればよかったのに

 

私は恩着せがましく言われるのが嫌いだ

肩代わりしたくれた義両親に感謝しないといけないのかもしれないが、それは何か違う

 

妹の奨学金を不憫だと判断し、返済したなら、最初から快く息子の奨学金を両親が払えるはずだ

息子だって不憫さは同じだ

 

妹の分を返済したことまで、まるで私と父のせいにする

 

利子の有無はお互い違ったが

結婚前に奨学金をお互いゼロにしよう、という価値観がお互いの親を含めて合わなかった

 

こういう些細なずれは大きな歪みになる

根深い恨みになるのだ

 

結婚というのはやっぱり難しい