隣の芝が青くない
結婚から2年目くらいまで
私にはあまり余裕がなかった
結婚直後に妊娠、おそらく新婚旅行でだろう
家事に慣れることや妊婦健診など目まぐるしい日々だった
振り返れば理不尽なことは色々あったけど、
友達の家庭が羨ましいと、比べるようなことがあまりなかった
生活に慣れてきた頃には、私はある種の洗脳状態だった
お金がないないと言われ、お金を使うことが悪だと思っていた
休みの日も外食はしない
外食しない分だけお金が残る、素晴らしいと思っていた
確かに素晴らしい
でも、多少の娯楽は必要だ
仲の良い地元の友人は、週末ショッピングモールに行き、昼や夜など外食すると言っていた
私はなんて無駄遣いしているのだろうと、心の底から無駄だと思っていた
貯金できてるのかな、将来大丈夫なのかな、といらんことまで考えたこともあった
アリとキリギリスみたいな感覚だ
いいなぁ、息抜きできて、私もたまにはそうしたいなぁ、と思える方が健全だ
自分たちの生活に満足していたと言えば、聞こえはいいが、これでいいんだ、これが私たちにできる暮らしだと、思い込んでいた
切り詰めて暮らしていることを美化していた
思い込ませていた
何にでも、考え方にも、少しの余白は必要だと思う
いいなぁ、たまにはうちもそうしてみようかな、と思える気持ちの隙間
何かを取り入れるためには余白が必要だ
隣の芝が青く見えること、落ち込む必要はない
現状に満足できないという反面、変わりたいと希望をもっている証拠なのかなと感じる